キーエンス、セールスフォース・ジャパン(以下セールスフォース)という大手企業で活躍してきた岡崎さん。圧倒的なスピード感の中で成長を続け、大企業相手に臆することなくソリューションを提案してきた彼が、なぜシリーズBのスタートアップであるログラスを選んだのか。「ログラスという船を大きくしたい」と語る岡崎さんのキャリア観と、ログラスで働く魅力について迫ります。
大学卒業後、新卒でキーエンスへ入社。名古屋エリアの製造業を中心にセンサの提案営業を担当。2021年にセールスフォースへ入社。アカウントエグゼクティブとして、デジタルマーケティング及びデータ分析ツール等の複数プロダクトのソリューション営業を担当。2024年ログラスに入社。
岡崎:新卒で入社したキーエンスでは、工場の生産性改善や安全対策のためのセンサーを販売していました。
キーエンスでは、徹底的に顧客に向き合う姿勢と、圧倒的なスピード感を学びました。とにかく量をこなし、お客様から大量のフィードバックを受け、急激に成長している実感を得られる環境だと振り返っています。
一方で、プロダクト販売体制自体の強さや、営業のノウハウが確立されていたこともあり、最初の2年くらいでいわゆる“売れるセールス”になってからは停滞感を覚えるようになりました。また、その後のキャリアパスがある程度見えてしまい、自分の成長が止まってしまうのではないかという不安があり、転職を検討しました。
その後転職したセールスフォースでは、大手企業の経営層に対してソリューションを提案するセールス・アカウントエグゼクティブを担当しました。
セールスフォースでは、カウンターパートが事業部長などの経営に近いレイヤーになったこと、そしてソリューションを提案するスタイルになったこともあり、最初はまったくうまく行きませんでした。「今まで何やってたんだろう?」と自信を失ったこともあります。
しかし、セールスフォースには助け合いの文化があり、メンバーの協力を得ながら少しずつキャッチアップを深めていったことで、成果を出せるようになっていきました。あとは単純に量ですね。はじめはかなり長時間の残業をしたこともありました(笑)
一方で、成果を出せるようになってから、また焦燥感にかられるタイミングがきました。
セールスフォースは営業特化の会社なので、営業としてプロフェッショナルとして最前線に立ち続けるか、営業職のマネージャーとして階層を登っていくキャリアが一般的です。これから35歳・45歳と年を重ねた時に、「営業という領域のみで活躍できる場所を選んでいく」そんなキャリアを描いた時に、率直に「今のままでいいのか」と悩み始めました。
実は、この焦燥感が生まれたきっかけのひとつが、創業期にログラスへ入社していたキーエンス時代の同期、髙橋優斗の存在でした。髙橋は2021年からずっと私をログラスに誘い続けてくれていました。
キーエンスで優秀なセールスパーソンだと思っていた高橋がシードのスタートアップに入って、営業だけでなく、仕組みづくりや組織作り、新規事業のプロダクトづくりまで担っている。久々に話した時、「圧倒的に成長してるな」と思ったんです。
それと、私自身は、特別何かやりたいと強く思うことがあるわけでもなく、「何でもやれる選択肢を持っていたい」人間なんです。できる限り自分が興味を持ってワクワクし続ける領域を増やしたいと考えていた私にとって、組織が急拡大し、マルチプロダクト化を掲げて事業が次々と立ち上がるログラスは面白そうな環境だなと思いました。
大手外資系の企業と並行で検討していたこともあり、転職は迷う部分がありましたが、最後は自分の意思で、新しい挑戦としてログラスへの入社を決めました。
結果として、ログラスへ入社したことは大正解で、「震えるほど楽しいし、過去一番良い意思決定だった」と胸を張って言えます。
というのも、私は今ログラスで「船を大きくしている」と思っているんです。より遠くを目指して、たくさんの仲間を乗せて。そう思える環境は今までにはなく、それがとても楽しいんです。
もちろんスタートアップなので、途中で船から離脱するメンバーがいたり、そもそも船に穴が空いていることもあります。ですが、その穴が空く原因から考えられることも、ログラスの特徴なのではないかと思います。
例えば、組織課題がある時はマネージャー陣とディスカッションしたり、社内のイシューレイズ制度※1を利用して社内に課題提起することもあります。
これまでは自分にテリトリーが与えられて、その中で成果を出すことが求められていたと思うのですが、ログラスではテリトリー以外の部分に手を伸ばした時に挑戦するチャンスを与えられていると感じています。さらに、それに協力してくれるメンバーもいるので、なお心強いですね。
そして、大きく変化したことがあるんです。
実は、私は新卒入社した2日目から転職サイトを見ているようなタイプだったんです。ネガティブな理由というよりは、「もっと自分がワクワクできるようなものは外にないのかな?」と探し続けていました。これは前職までも欠かすことがない習慣だったのですが、ログラスに入ってからは一切見なくなったんです。
現状にいっぱいいっぱいであるというのも理由のひとつではあるのですが、自分がワクワクするようなチャレンジが、この会社にはたくさんあるということだと感じています。
※1社員が課題と感じることを経営に直接提言できるログラスの社内制度
岡崎:ログラスは提案先のレイヤーが高いことが特徴だと思います。経営管理というドメインなので、カウンターパートは経営者・CFOなどになることも多いです。
セールスフォースでは事業部長レイヤーでの決裁が多かったのですが、ログラスでは現場・決裁者と段階的に合意形成を進める必要があり、セールスとしての技量が試されていると感じています。
一方で、難しさ以上に経営そのもの、企業の未来の5年後10年後を本気で悩み・考えるお客様とディスカッションできることはとても刺激的です。単なる業務効率化ではなく、ログラスのシステムを通して経営の世界観を描き、お客様と完璧に合意して契約できることはとても嬉しいです。
また、ログラスのプロダクトは損益を緻密に判断できるデータベースです。これがもたらす社会への価値は大きいと思いますし、ミッションの「良い景気を作ろう。」にもつながっているなと感じます。
選考過程でCEOの布川さんと話した時、「岡崎さんがグローバルで培った経験で、日本を元気にするために、力を貸してください。一緒に良い景気を作りましょう。」と言われたんです。当時はそこに違和感を覚え始めていたので、ハッとさせられました。
ログラスのプロダクトがお客様の経営を支援し、企業が成長していく。目には見えづらいですが、その先にはひとり一人の生活が変わっていく。こうして間接的にでも、ログラスが日本を盛り上げているということが、やりがいにつながっています。
岡崎:とにかく今は、ワクワクするようなチャレンジを続けていきたいです。
もちろんセールスとして成果を上げて会社に貢献したいですし、自分自身もお金を稼いでさまざまな選択肢を持ち続けたい。ゆくゆくはマネジメントや新規事業開発など、さまざまなポジションを経験したい思いもあります。
あとは、ログラスという船を大きくして、早く遠くに行きたいですね。
私はログラスにきてから採用活動にもかなり注力しているんです。「こんなに面白い会社だから、みんな入れば良いじゃん!」と思っているので(笑)
今後もさまざまな役割に手を挙げ、結果を出すことで、組織をけん引していけたらと思います。